PE(ポリエチレン)樹脂基本情報
PE(ポリエチレン)樹脂の物性の基本情報について
PEポリエチレン: 日用品~工業用まで幅広く用いられる樹脂
PE(ポリエチレン)の略号・名称
- 略号PE (Poly Ethylene)
- 名称ポリエチレン樹脂
- 呼称「ポリエチレン」又は「ポリエチ」と呼ばれる。
- 外観自然色: 白色
PE(ポリエチレン)の化学式
(CH2CH2)n
エチレンの重合体(ポリマー)であり、もっとも簡単な構造の高分子化合物である。
組成上は同じポリエチレンでも、その構造によって性質が異なってくるため、密度や分子量で数種類に分類される。 高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレンなどがある。
PE(ポリエチレン)の物性の特徴および用途
共通するのは、食品衛生性、低温特性(低温環境でも脆くなりにくい)が優れている点。
高密度ポリエチレン HDPE (High Density Polyethylene)
硬質ポリエチレンともいう。 比重0.942以上、荷重たわみ温度130℃以下。
用途: 洗剤容器、水道・ガスパイプ、魚網・漁船用ロープ、レジ袋、ビールケース
低密度ポリエチレン LDPE (Low Density Polyethylene)
軟質ポリエチレンともいう。 比重0.91-0.92、荷重たわみ温度100℃以下。
用途: ホース、食品包装、ゴミ袋、内包緩衝材(プチプチ)、マヨネーズ容器
超高分子量ポリエチレン UHMW-PE (Ultra High Molecular Weight Polyethylene)
分子量100万~700万位まで高めたポリエチレン。(通常は2万~30万。)
エンプラのひとつとして分類される。
・PCより高い耐衝撃性(高温域から低音域に至るまで)
・優れた耐摩耗性と自己潤滑性(フッ素樹脂やPOMより大きい)
・耐薬品性、食品安全衛生性。
・比重0.92-0.94、軽い。
・吸水率が低い。(寸法安定)
・用途: 工業用部品(歯車、ガスケットなど)、農機具、ホッパー、義肢など
上記掲載情報は、内容を保証するものではありません。 参考程度の情報としてご利用ください。 設計・製造の際は、各材料メーカーより直接情報を入手されることをお勧めいたします。
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