PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)樹脂基本情報
PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)樹脂の物性の基本情報について
PCTFE: 半透明、耐熱PTFEより小、成形性が良い3フッ化樹脂
PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)の略号・名称

- 略号PCTFE (Poly Chloro Tri Fluoro Ethylene)
- 名称ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂 (3フッ化塩化エチレン)
- 呼称「ダイフロン®」と呼ばれる。(ダイキン工業株式会社の商標)
- 外観自然色: 乳白色半透明
PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)の化学式
(CF2-CFCl)n

3フッ化塩化エチレン(クロロトリフルオロエチレン)の重合体。
(トリクロロトリフルオロエタンのメタノール中での脱塩素によって合成し、そのポリマーは有機化酸化物を開始剤として得られる。)
PTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)の物性の特徴
優れた耐薬品性に加え、耐熱性、透明性を持つ。引張強度も強いため、化学薬品工場などで、腐食性の強い薬液などの導管等として利用される。
長所
- すぐれた耐熱性 (PTFEよりは劣る。)
- すぐれた低摩擦特性 (あらゆる物質の中で最も摩擦が少ない。)
- 電気的特性が良い (低い誘電率および誘電正接。絶縁材として優れる。)
- 吸水率0%
- 非粘着性 (あらゆるものが粘着しにくい。->フライパンなどに利用。)
- 耐候性
短所
- 成形性が悪い (熱流動性がよくない)
- 放射線によって脆化する (放射線によって重合度が低下する。)
PCTFE樹脂の加工の特徴
難加工剤。 熱流動性が悪く、成形が難しいため、粉末圧縮加温によって行われる。
充填剤を入れたPTFEの板材などは、機械加工が可能。
上記掲載情報は、内容を保証するものではありません。 参考程度の情報としてご利用ください。 設計・製造の際は、各材料メーカーより直接情報を入手されることをお勧めいたします。
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