プラスチック・樹脂の用語解説は行
プラスチック(樹脂)やプラスチック加工に関する業界用語・専門用語を解説
フッ素樹脂
フッ素樹脂 Fluorocarbon polymer
フッ化炭化水素の重合体(ポリマー)の総称をフッ素樹脂という。
代表的で最も有名なものは、デュポン社が開発したテフロン®がある。
2フッ化、3フッ化、4フッ化とあるが、共通の長所は、
・熱的特性が抜群 (ex. PTFEの連続使用温度 260-290℃)
・低温でも強度を保つ (-100℃でも脆化しない)
・耐薬品性が抜群 (他の樹脂より優れる。酸・アルカリ・有機溶剤にも不侵)
・給水率が0で、耐候性が良い
・自己潤滑性がある (非粘着性で摩擦係数が低い)
・電気的特性が良い (絶縁性、耐アーク性、耐トラッキング性に優れる)
共通の短所は、
・強度は強くない (変形しやすい)
・磨耗しやすい
・接着性が低い
・成形性が低い
・コストが高い
<フッ素樹脂の種類>
PTFE ポリテトラフルオロエチレン(完全フッ素化樹脂) 4フッ化
PCTEF ポリクロロトリフルオロエチレン(部分フッ素化樹脂) 3フッ化
PVDF ポリフッ化ビニリデン(部分フッ素化樹脂) 2フッ化
PVF ポリフッ化ビニル(部分フッ素化樹脂)
PFA 4フッ化エチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(フッ素化樹脂共重合体)
FEP 4フッ化エチレン・6フッ化プロピレン共重合体(フッ素化樹脂共重合体)
ETFE エチレン4フッ化エチレン共重合体(フッ素化樹脂共重合体)
ECTFE エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体(フッ素化樹脂共重合体)