プラスチックの基礎知識

PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂基本情報

PET(ペット)樹脂の物性の基本情報について

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PET樹脂: 容器・繊維・工業用に多用、リサイクル可

PET樹脂の略号・名称

PET ポリエチレンテレフタレート 板材
  • 略号PET (Poly Ethylene Terephthalate)
  • 名称ポリエチレンテレフタレート樹脂
  • 呼称略号のPETより「ペット」という呼び方が一般的。
  • 外観自然色: 透明(4大透明樹脂の一つ)、または白色。

 

PET樹脂の化学式

HO-[-CO-C6H4-CO-O-CH2-CH2-O-]n-H

PETの構造式

ポリエステルの一種、テレフタル酸とエチレングリコールの重縮合体。
ベンゼン環をもつと共に、分子が直線状になるため、流動温度帯では、分子が配向しやすいため、結晶部分を作りやすい。
(結晶性樹脂)

 

PET樹脂の物性の特徴

PETボトル、繊維のテトロン、ポリエステルとして有名なプラスチック。

長所

ガラス繊維を配合して強化、エンジニアリングプラスチックとして用いられる
耐熱性、耐寒性に優れ、耐クリープや耐疲労性が大きく、成形性、寸法安定性が良い。
耐熱性に優れる 熱変形温度240℃、連続耐熱温度150℃ (繊維強化の場合)
耐寒性に優れる -60℃(繊維強化の場合)
透明性が良い
電気絶縁性が良い 耐アーク性:90~120sec
耐薬品性が良い
耐摩耗性 が良い
耐溶剤性に優れる
燃やしても有害ガスを出さない

短所

単体では脆い エンプラとして使用する際にはガラス繊維などで強化する。
高温やアルカリ雰囲気で加水分解を起こす

加工の特徴

切削加工、溶接は良好。 接着や曲げ加工は難。

 

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